@c -*- coding: utf-8; mode: texinfo; documentlanguage: ja -*-
@ignore
- Translation of GIT committish: 42ae342ba877dc8f26cabb5cc3937a6d3cdb4066
+ Translation of GIT committish: fabcd22c8f88ea9a87241597f1e48c0a9adbfc6e
When revising a translation, copy the HEAD committish of the
version that you are working on. For details, see the Contributors'
Guide, node Updating translation committishes..
@end ignore
-@c \version "2.13.36"
+@c \version "2.19.21"
@c Translators: Yoshiki Sawada
@c Translation status: post-GDP
入力構文は LilyPond の改良に合わせてしばしば変更されます。@c
たいていの変更は @code{convert-ly} で自動的に変換できますが、@c
いくつかの変更は手動での援助を必要とするかもしれません。@c
-LilyPond 入力ファイルはより容易に (あるいはより困難に)
+LilyPond 入力ファイルはより容易に (あるいはより困難に)
更新できるように構成することができます。
@end itemize
@item @strong{すべてのファイルに @code{@bs{}version} 番号を含めます}。@c
テンプレートはすべて @code{@bs{}version} 情報を保持しているということに@c
注意してください。@c
-常に @code{@bs{}version} を含めること -- ファイルの大小にかかわらず --
+常に @code{@bs{}version} を含めること -- ファイルの大小にかかわらず --
を強く推奨します。@c
個人的な経験から言って、数年前に使っていた LilyPond のバージョンを@c
思い出そうとすることは大変なことです。@c
@command{convert-ly} は使用した LilyPond のバージョンを宣言することを@c
必要とします。
-@item @strong{チェックを含めます}: @ruser{Bar and bar number checks},
-@ruser{Octave checks}。@c
+@item @strong{チェックを含めます}:
+@ruser{小節と小節番号のチェック}, @ruser{オクターブ チェック}。@c
時々チェックを入れておけば、ミスをしたときに素早くそれを@c
見つけ出すことができます。@c
@q{時々} とはどれくらいの頻度なのでしょうか?@c
そうするだけの価値はありません。
@item @strong{入力ファイルにコメントをつけます}。@c
-コメントとして小節番号 (時々) や音楽テーマへの参照
-(@q{second theme in violins}, @q{fourth variation}
-(@q{ヴァイオリンの第 2 テーマ}, @q{第 4 ヴァイオリン})
+コメントとして小節番号 (時々) や音楽テーマへの参照
+(@q{second theme in violins}, @q{fourth variation}
+(@q{ヴァイオリンの第 2 テーマ}, @q{第 4 ヴァイオリン})
など) を使用します。@c
初めて楽曲を書いているときはコメントをつける必要は無いかもしれません。@c
しかしながら、数年後に何か変更を加えたいと思った場合や、@c
後になって音楽を再編成する場合に問題の発生を免れる可能性があります。
@item 音楽定義から@strong{調整を分離します}。@c
-@rlearning{変数と関数を用いて入力の手間を省く} と
+@rlearning{変数と関数を用いて入力の手間を省く} と
@rlearning{スタイル シート} を参照してください。
@end itemize
@section 既存の音楽を譜刻する
@translationof Typesetting existing music
-既存の楽譜からの音楽を入力している
+既存の楽譜からの音楽を入力している
(つまり、既存の楽譜の楽曲を譜刻している) のなら、
@itemize
-@item 1 回につき 1 つのシステム
+@item 1 回につき 1 つのシステム
(訳者: システムとは譜の集まりのこと。例えば、ピアノ譜での 1 システムとは、@c
-右手譜 1 小節とそれに対応する左手譜 1 小節)
+右手譜 1 小節とそれに対応する左手譜 1 小節)
を入力し (しかし、それでもテキスト 1 行につき 1 小節だけにします)、@c
それを終えたときに各システムをチェックします。@c
-処理をスピード アップさせるために @code{showLastLength} プロパティや
-@code{showFirstLength} プロパティを使うことになるかもしれません --
+処理をスピード アップさせるために @code{showLastLength} プロパティや
+@code{showFirstLength} プロパティを使うことになるかもしれません --
@ruser{Skipping corrected music} を参照してください。
@item @code{mBreak = @{ @bs{}break @}} を定義して、写している楽譜が@c
改行するたびに @code{@bs{}mBreak} を入力ファイルに挿入します。@c
これにより、LilyPond の音楽とオリジナルの音楽を比較することが@c
ずっと容易になります。@c
-入力した楽譜の校正が終わったときに、それらの改行すべてを削除するために
+入力した楽譜の校正が終わったときに、それらの改行すべてを削除するために
@code{mBreak = @{ @}} を定義することになるかもしれません。@c
これにより、LilyPond は LilyPond が最適と思う場所に@c
改行を入れることができるようになります。
@end example
@noindent
-(@code{natural-pitch} はその楽器のオープン ピッチです)
+(@code{natural-pitch} はその楽器のオープン ピッチです)
これにより、変数の中の音楽は C で効率的に記述することができます。@c
-変数を使用していれば、必要なときに移調しなおすこともできます
+変数を使用していれば、必要なときに移調しなおすこともできます
(例えば、楽譜をコンサート ピッチで譜刻したり、@c
トロンボーン パートをト音記号からヘ音記号に変換したり、など)。@c
音楽をすべて変数の中に首尾一貫したピッチで記述しておけば、@c
変更される可能性はまずありません。
@example
-violin = \relative c'' @{
-g4 c'8. e16
+violin = \relative @{
+g'4 c'8. e16
@}
...
\score @{
@example
fthenp = _\markup@{
\dynamic f \italic \small @{ 2nd @} \hspace #0.1 \dynamic p @}
-violin = \relative c'' @{
-g4\fthenp c'8. e16
+violin = \relative @{
+g'4\fthenp c'8. e16
@}
@end example
外したままにしておきます)。
@example
-bass = \relative c' @{
+bass = \relative @{
%@{
- c4 c c c
+ c'4 c c c
d d d d
%@}
@}
@code{Makefile} の中に規則を定義するためのコマンドは、@c
プラットフォームによって異なります。@c
-例えば、さまざまな種類がある Linux と MacOS は @code{bash} を使いますが、@c
-Windows は @code{cmd} を使います。@c
+例えば、さまざまな種類がある GNU/Linux と MacOS は @code{bash} を@c
+使いますが、Windows は @code{cmd} を使います。@c
MacOS X では、コマンド ライン インタプリタを使用するためにシステムを@c
コンフィグレーションする必要があるということに注意してください。@c
ここで、@code{Makefile} の例をいくつか
-Linux/MacOS 用と Windows 用の両方のバージョンで示します。
+GNU/Linux/MacOS 用と Windows 用の両方のバージョンで示します。
最初の例は、4 楽章のオーケストラのためのもので、@c
以下のようなディレクトリ構造を持ちます:
@example
%%% top of file "symphony-cello.ly"
-\include ../definitions.ily
+\include ../symphonyDefs.ily
\include ../Notes/cello.ily
@end example