@c -*- coding: utf-8; mode: texinfo; documentlanguage: ja -*-
@ignore
- Translation of GIT committish: c028761d49ac4820206806dbc58e9704a87b4a8
+ Translation of GIT committish: f7630a9232be374298d88e1b8bdb85ead17a7572
When revising a translation, copy the HEAD committish of the
version that you are working on. For details, see the Contributors'
Guide, node Updating translation committishes..
@end ignore
-@c \version "2.13.46"
+@c \version "2.17.11"
@ignore
Tutorial guidelines: (different from policy.txt!)
@seealso
記譜法リファレンス:
-@ruser{Bar and bar number checks}
+@ruser{小節と小節番号のチェック}
@node 臨時記号と調号
この構文はドイツ語やオランダ語のような北欧とドイツの言語@c
での命名規則から生まれました。
@notation{臨時記号} に対して他の名前を使うには、@c
-@ruser{Note names in other languages} を参照してください。
+@ruser{他の言語での音符名} を参照してください。
@lilypond[verbatim,quote,relative=2]
cis1 ees fisis, aeses
@noindent
臨時記号を譜刻されている音符はありません。@c
-しかしながら、あなたは入力ファイルで @code{is} を付け加えて @code{cis} や
+しかしながら、あなたは入力ファイルで @code{is} を付け加えて @code{cis} や
@code{fis} などとタイプしなければなりません。
-コード @code{b} は @qq{譜表の最初の線 (一番上の線) のすぐ下に黒い点を譜刻せよ}
+コード @code{b} は @qq{譜表の最初の線 (一番上の線) のすぐ下に黒い点を譜刻せよ}
という意味ではありません。@c
そうではなく、@qq{ピッチが B ナチュラルである音符がある} という意味です。@c
A フラット メジャーの調では、@code{b} には臨時記号が付きます:
混乱してしまいましたか?@c
以下のように考えてみてください:
あなたがピアノを弾いているとします。@c
-黒鍵を押したいのであれば、音符名に @code{-is} や @code{-es} を付ける@c
-必要があるのです!
+黒鍵を押したいのであれば、音符名に @w{@code{-is}} や @w{@code{-es}}
+を付ける必要があるのです!
すべての変化を明示的に付け加えることは入力時にちょっとした努力を@c
要するかもしれません。@c
しかしながら、移調がより容易になる、異なる規約に対応して臨時記号を@c
譜刻できるという利点があります。@c
臨時記号がどのように異なる規則に対応して譜刻されるのかについての@c
-いくつかの例は、@ruser{Automatic accidentals} を参照してください。
+いくつかの例は、@ruser{自動臨時記号} を参照してください。
@c 臨時記号の自動譜刻
@seealso
-記譜法リファレンス: @ruser{Note names in other languages},
-@ruser{Accidentals},
-@ruser{Automatic accidentals},
-@ruser{Key signature}
-@c 他の言語での音符名, 臨時記号, 臨時記号の自動譜刻, 調号
+記譜法リファレンス: @ruser{他の言語での音符名},
+@ruser{臨時記号},
+@ruser{自動臨時記号},
+@ruser{調号}
@node タイとスラー
@end lilypond
@seealso
-記譜法リファレンス: @ruser{Ties}, @ruser{Slurs},
-@ruser{Phrasing slurs}
+記譜法リファレンス:
+@ruser{タイ},
+@ruser{スラー},
+@ruser{フレージング スラー}
@node アーティキュレーションと強弱記号
c-3 e-5 b-2 a-1
@end lilypond
-通常、アーティキュレーションと運指法は自動的に刻譜されます。@c
-しかしながら、あなたはダッシュ (@code{-}) を @code{^} (上へ) または
+通常、アーティキュレーションと運指法は自動的に譜刻されます。@c
+しかしながら、あなたはダッシュ (@code{-}) を @code{^} (上へ) または
@code{_} (下へ) に置き換えることによって方向を指定することができます。@c
さらに、あなたは同じ音符に複数のアーティキュレーションを@c
使用することもできます。@c
@notation{強弱記号} は音符にバック スラッシュ@c
@ignore
(訳者注: バック スラッシュは英語フォントではスラッシュ @code{/} を@c
-左右反転させたもの、日本語フォントでは円マーク
-@code{¥} になるのが一般的です。)
+左右反転させたもの、日本語フォントでは円マーク
+@code{¥} になるのが一般的です。)
@end ignore
付きのマークを付け加えることによって作成されます:
@seealso
記譜法リファレンス:
-@ruser{Articulations and ornamentations},
-@ruser{Fingering instructions},
-@ruser{Dynamics}
+@ruser{アーティキュレーションと装飾},
+@ruser{運指の指示},
+@ruser{強弱記号}
@node テキストを追加する
@seealso
記譜法リファレンス:
-@ruser{Writing text}
+@ruser{テキストを記述する}
@node 自動連桁と手動連桁
@seealso
記譜法リファレンス:
-@ruser{Automatic beams},
-@ruser{Manual beams}
+@ruser{自動連桁},
+@ruser{手動連桁}
@node 高度なリズム コマンド
ピックアップ (訳者: 本来の拍子以外の拍子を持つ小節のこと)
(または@notation{弱拍}) はキーワード @code{\partial} によって挿入されます。@c
-この後に演奏時間が続きます:
+この後に演奏時間が続きます:
@code{\partial 4} は 4 分音符のピックアップであり、@c
@code{\partial 8} は 8 分音符のピックアップです。
分数として 2/3 を持ちます。
@lilypond[verbatim,quote,relative=2]
-\times 2/3 { f8 g a }
-\times 2/3 { c8 r c }
-\times 2/3 { f,8 g16[ a g a] }
-\times 2/3 { d4 a8 }
+\tuplet 3/2 { f8 g a }
+\tuplet 3/2 { c8 r c }
+\tuplet 3/2 { f,8 g16[ a g a] }
+\tuplet 3/2 { d4 a8 }
@end lilypond
@seealso
記譜法リファレンス:
-@ruser{Grace notes},
-@ruser{Tuplets},
-@ruser{Upbeats}
+@ruser{装飾小音符},
+@ruser{連符},
+@ruser{上拍}
@node 同時に演奏する複数の音符
@end lilypond
波括弧の中にある音楽表記 (例えば、いくつかの音符) のグループはそれらが@c
-シークエンスであるということを意味しています
+シークエンスであるということを意味しています
(つまり、それぞれの音符は前の音符に続くということです)。@c
もう 1 つ音楽表記の結果を示します:
@subheading 数学的表記との類似
@c Analogy: mathematical expressions
-このメカニズムは数学式と似ています:
+このメカニズムは数学式と似ています:
大きな式は小さな式を組み合わせることによって作成されます。@c
そのような式は表記と呼ばれ、それらの定義は再帰的なのであなたは@c
任意に複雑で大きな表記を作ることができます。@c
これは表記のシークエンスであり、@c
各表記は次の (より大きな) 表記に組み込まれています。@c
-最も単純な表記は数であり、より大きな表記は演算子 (@code{+}, @code{*},
+最も単純な表記は数であり、より大きな表記は演算子 (@code{+}, @code{*},
@code{/} など) と括弧を組み合わせることによって作成されます。@c
数学式と同様に、音楽表記も任意の深さにネストさせることができ、@c
それは多声楽譜のような複雑な音楽のために必要なことです。
しかしながら、各譜表を明示的に作成すると何が起こるか@c
より容易に見て取ることができます。
-複数の譜表を譜刻するには、1 つの譜表を形成する音楽の各部分の前に
+複数の譜表を譜刻するには、1 つの譜表を形成する音楽の各部分の前に
@code{\new Staff} を付け加えます。@c
これらの @code{Staff} 要素は @code{<<} と @code{>>} で並列に組み合わされます:
@rglos{staff},
@rglos{system}.
-ピアノ譜は @notation{ブレース} でつながれた 2 つの譜表として刻譜されます。@c
-そのような譜表を刻譜することは @ref{複数の譜} での多声の例に@c
+ピアノ譜は @notation{ブレース} でつながれた 2 つの譜表として譜刻されます。@c
+そのような譜表を譜刻することは @ref{複数の譜} での多声の例に@c
似ています。@c
しかしながら、今度は表記全体が @code{PianoStaff} の中に挿入されます:
}
@end lilypond
-ピアノ譜以外の譜表グループ化はオーケストラ譜向けには @code{\new GrandStaff}
+ピアノ譜以外の譜表グループ化はオーケストラ譜向けには @code{\new GrandStaff}
で、ボーカル譜向けには @w{@code{\new ChoirStaff}} で導入されます。@c
-これらの譜表グループはそれぞれタイプの異なるコンテキストを形成し、各システム
-(訳者: 楽譜 1 行分のこと。ピアノ譜では右手と左手の 2 つの譜表ペアでの 1 行が
+これらの譜表グループはそれぞれタイプの異なるコンテキストを形成し、各システム
+(訳者: 楽譜 1 行分のこと。ピアノ譜では右手と左手の 2 つの譜表ペアでの 1 行が
1 システムになります) の左端にブレースを付けて、@c
さらに、小節線の高さを制御します。
@seealso
記譜法リファレンス:
@ruser{Keyboard and other multi-staff instruments},
-@ruser{Displaying staves}
+@ruser{譜を表示する}
@node 音符を組み合わせて和音にする
音符を @code{<< ... >>} で囲んでそれらの音符が同時進行であることを@c
示すことによって、それらの音符を@notation{和音}として@c
組み合わせる方法について見てきました。@c
-しかしながら、和音であることを示すための通常の方法は音符を < ... > (山括弧)
+しかしながら、和音であることを示すための通常の方法は音符を < ... > (山括弧)
で囲みます。@c
和音の中にある音符はすべて同じ演奏時間でなければならず、@c
その演奏時間は山括弧を閉じた後に置かれなければならないということに@c
r4 <c e g> <c f a>2
@end lilypond
-和音は単一の音符とほとんど同じであると考えてください:
+和音は単一の音符とほとんど同じであると考えてください:
単一の音符に付け加えられるものはほとんどすべて和音にも付け加えられ、@c
付け加えるものはすべて山括弧の@emph{外}に付け加えられなければなりません。@c
例えば、あなたは連桁やタイなどのマークをコードに組み合わせることができます。@c
@lilypond[verbatim,quote,relative=2]
r4 <c e g>~ <c f a>2 |
-<c e g>8[ <c f a> <c e g> <c f a>] <c e g>\>[ <c f a> <c f a> <c e g>]\! |
+<c e g>8[ <c f a> <c e g> <c f a>]
+ <c e g>8\>[ <c f a> <c f a> <c e g>]\! |
r4 <c e g>8.\p <c f a>16( <c e g>4-. <c f a>) |
@end lilypond
@seealso
記譜法リファレンス:
-@ruser{Chorded notes}
+@ruser{和音の音符}
@node 単一譜表での多声
@ref{音楽を保持するボイス}
記譜法リファレンス:
-@ruser{Simultaneous notes}
+@ruser{同時進行する音符}
@ignore
-異なる旋律が単一の譜に組み込まれる場合、それらは多声部として刻譜されます。@c
+異なる旋律が単一の譜に組み込まれる場合、それらは多声部として譜刻されます。@c
各声部はそれ自体の符幹 (符頭から上下に出る棒)、スラー、@c
連桁 (符幹と符幹を結ぶ横棒) を持ちます。@c
最上段の声部は符頭から上に伸びる符幹を持ち、@c
最下段の声部は下に伸びる符幹を持ちます。
-そのような多声のパートを入力するには、各声部をシークエンスとして
+そのような多声のパートを入力するには、各声部をシークエンスとして
(@w{@code{@{ ... @}}} を使って) 入力し、それらを @code{\\} で区切って@c
結合することで同時進行するように組み合わせます:
>>
@end lilypond
-多声部音楽を刻譜する場合、空白休符を使用すると都合が良いかもしれません:
-それは刻譜されない休符です。@c
+多声部音楽を譜刻する場合、空白休符を使用すると都合が良いかもしれません:
+それは譜刻されない休符です。@c
空白休符は一時的に演奏されない声部の空白期間を埋めるのに有用です。@c
今度は通常の休符 (@code{r}) の代わりに空白休符 (@code{s}) を使った@c
上と同じ例を示します:
@end lilypond
@seealso
-記譜法リファレンス: @ruser{Simultaneous notes}
-@c 同時進行の音符
+記譜法リファレンス:
+@ruser{同時進行する音符}
@end ignore
@c no ragged-right here because otherwise the hyphens get lost,
@c but the example is long enough to avoid looking strange.
@lilypond[verbatim,quote,noragged-right]
-@lilypond[verbatim,quote,noragged-right]
<<
\relative c' {
\key g \major
これは音節を単一のアンダスコア @code{_} (スペース無し) でリンクさせるか、@c
クォートで囲むことによって達成されます。@c
今度の例は Rossini の @notation{Figaro} からで、@c
-@notation{Largo al factotum} の @notation{al} は
+@notation{Largo al factotum} の @notation{al} は
@notation{Largo} の @notation{go} と同じ音符で歌われなければなりません:
@c no ragged-right here because otherwise the hyphens get lost,
@code{\addlyrics} を用いた簡単なアプローチは歌詞を複数の譜表の下に置くために@c
使用することができます。@c
-ここで、Handel の @notation{Judas Maccabæus} から例を挙げます:
+ここで、Handel の @notation{Judas Maccabæus} から例を挙げます:
@lilypond[verbatim,quote]
<<
namedMusic = @{ @dots{} @}
@end example
-音楽表記 @code{namedMusic} の内容は名前の前にバックスラッシュを置くことによって
+音楽表記 @code{namedMusic} の内容は名前の前にバックスラッシュを置くことによって
(@code{\namedMusic}、これはまさに LilyPond の標準コマンドと同様です) 後で@c
使用することができます。
楽曲のある部分が何度もリピートしている場合に入力の手間を省くことができます。
@lilypond[verbatim,quote]
-tripletA = \times 2/3 { c,8 e g }
+tripletA = \tuplet 3/2 { c,8 e g }
barA = { \tripletA \tripletA \tripletA \tripletA }
\relative c'' {
@end example
ファイルが処理されると、タイトルと作曲者は楽譜の上に譜刻されます。@c
-タイトルについての更なる情報は、@ruser{Creating titles} を参照してください。
+タイトルについての更なる情報は、@ruser{Creating titles headers and footers}
+を参照してください。
@node 絶対音符名
}
@end lilypond
-@code{\relative} モードを使っているときにあなたがオクターブ記号 (@code{'} や
+@code{\relative} モードを使っているときにあなたがオクターブ記号 (@code{'} や
@code{,}) を付け間違えた場合、すぐにわかります
-- 多くの音符が間違ったオクターブに譜刻されます。@c
絶対モードを使っているときに付け間違いをした場合、@c
このチュートリアルを終えた後、あなたは楽譜を 1 つ、2 つ書いてみるべきです。@c
@ref{テンプレート} にある楽譜の 1 つに音符を付け加えることから始めてください。@c
あなたがこのチュートリアルではカバーされなかった記譜法を必要とする場合、@c
-@ruser{Musical notation} で始まる記譜法リファレンスを参照してください。@c
+@ruser{音楽記譜法} で始まる記譜法リファレンスを参照してください。@c
あなたがテンプレートではカバーされていない楽器のアンサンブルのために@c
楽譜を書こうとする場合、@ref{テンプレートを拡張する} を参照してください。