+@funindex \single
+@cindex tweak, generated from override
+今度は、グラフィカル オブジェクトの透明性を @emph{オーバライド} する@c
+ことで実現します。@c
+これまでに説明した短縮形 @code{\hide} を使います。@c
+調整と異なり、オーバライドは単一の音楽表記から生成されたプロパティにだけ@c
+効果を持ちます。@c
+@code{\single} を用いてオーバライドを調整に変換することができので、@c
+上記の例を以下のように書き換えることができます:
+
+@lilypond[quote,fragment,relative=2,verbatim]
+<<
+ {
+ \single \hide Stem
+ \single \hide Flag
+ \tweak Stem.length #8
+ b8~ b\noBeam
+ }
+\\
+ { b8[ g] }
+>>
+@end lilypond
+
+今回のケースでは、@code{\once \hide} との違いははっきりしません。@c
+同じ音楽タイミングに複数のオブジェクトが存在する場合
+(和音の中にある符頭のように)、この違いは重要になります。@c
+そのような場合、@code{\once} はすべてのオブジェクトに影響を与える@c
+のに対して、@code{\single} は直後にある音楽表記によって生成された@c
+ただ 1 つのオブジェクトだけに影響を与えます。
+
+
+@node MIDI でフェルマータをシミュレートする
+@unnumberedsubsubsec MIDI でフェルマータをシミュレートする
+@translationof Simulating a fermata in MIDI