From: Masamichi Hosoda Date: Wed, 30 Dec 2015 18:11:02 +0000 (+0900) Subject: Doc-ja: partial updates NR X-Git-Tag: release/2.19.35-1~10 X-Git-Url: https://git.donarmstrong.com/lilypond.git?p=lilypond.git;a=commitdiff_plain;h=5a35d69b229d7718de9e89f0bf080a61e7826336 Doc-ja: partial updates NR pitches.itely: Relative octave entry rhythms.itely: Tuplets --- diff --git a/Documentation/ja/notation/pitches.itely b/Documentation/ja/notation/pitches.itely index 57daaf8522..c0db5f7521 100644 --- a/Documentation/ja/notation/pitches.itely +++ b/Documentation/ja/notation/pitches.itely @@ -104,6 +104,10 @@ @unnumberedsubsubsec 相対オクターブ入力 @translationof Relative octave entry +@c 本項目のみ先に翻訳 2015-12-31 +@c ドキュメント全体的に相対モードの開始ピッチ指定方法が変更されており、 +@c 従前のままの内容だと混乱をきたす可能性があるため。 + @cindex relative (相対) @cindex relative octave entry (相対オクターブ入力) @cindex octave entry, relative (相対オクターブ入力) @@ -113,14 +117,13 @@ @funindex relative @funindex \relative -オクターブが絶対モードで指定されている場合、@c -ピッチを間違ったオクターブに置くことは容易に起こりえます。@c -相対オクターブ モードはそのようなエラーを減らします。@c -なぜなら、相対オクターブ モードでは、たいていの場合、@c -オクターブを指定する必要が無いからです。@c -さらに、絶対モードでは 1 つのミスを見つけることが@c -困難であるかもしれないのに対し、@c -相対モードでは 1 つのミスが楽曲の残りの部分を 1 オクターブずらします。 +絶対オクターブ入力は、一つ一つの音符のオクターブを指定する必要があります。@c +相対オクターブ入力は、対照的に、@c +すぐ前の音符との関係で各オクターブを指定します。@c +1 つの音符のオクターブを変更すると、続く音符のすべてに影響します。 + +相対音符モードは @code{\relative} コマンドを使って@c +明示的に入力する必要があります。 @example \relative @var{startpitch} @var{musicexpr} @@ -148,8 +151,28 @@ @item 最初の音符のピッチは @code{@var{startpitch}} と相対関係で決定されます。@c -@var{startpitch} は絶対オクターブ モードで指定され、@c -@code{c} のオクターブにしておくことを推奨します。 +@var{startpitch} は絶対オクターブ モードで指定されます。@c +どの選択肢がわかりやすですか? + +@table @asis +@item @code{c} のオクターブ +@code{c'} でミドル C を指定することは極めて基本的なため、@c +@code{c} のオクターブは、どちらかといえば素直です。@c +あなたの音楽が @code{c'''} より高い @code{gis} で始まる場合、@c +@code{\relative c''' @{ gis' @dots{} @}} のように書くことができます。 + +@item 内部の最初の音符のオクターブ +@code{\relative gis''' @{ gis @dots{} @}} と書くことで、@c +内部の最初の音符の絶対ピッチを簡単に決めることができます。 + +@item 明示的な開始ピッチ無し +@code{\relative @{ gis''' @dots{} @}} の形式は@c +前の選択肢のコンパクト版として機能します。@c +内部の最初の音符は絶対ピッチで書かれます。@c +(これは基準ピッチとして @code{f} を選択したのと同じです。) +@end table + +このドキュメントは通常、最後の選択肢を使用します。 @end itemize @@ -168,10 +191,8 @@ @lilypond[verbatim,quote] \relative { - \clef bass - c d e f - g a b c - d e f g + c'' g c f, + c' a, e'' c } @end lilypond @@ -186,7 +207,8 @@ @end lilypond @code{\relative} ブロックがネストされている場合、@c -最も内側の @code{\relative} ブロックが適用されます。 +最も内側の @code{\relative} ブロックが、外側の @code{\relative} +とは独立した自身の参照ピッチで開始します。 @lilypond[verbatim,quote] \relative { @@ -247,7 +269,7 @@ いかなる変更にも影響を受けません。@c そのため、B の後の E ダブル シャープは B よりも上に配置され、@c B の後の F ダブル フラットは B よりも下に配置されます。@c -言い換えると、4 度の 2 重増音の音程は 5 度の 2 重減音の音程よりも小さい +言い換えると、重増 4 度は重減 5 度よりも小さい -- それぞれの音程に含まれる半音の数に関係無く -- と見なされます。 @lilypond[verbatim,quote] @@ -259,9 +281,6 @@ B の後の F ダブル フラットは B よりも下に配置されます。@c } @end lilypond -これらの規則から導き出される結論の 1 つは、@c -@code{@w{\relative f}} ブロックの中の最初の音符は絶対ピッチ モードで記述された@c -音符と全く同様に解釈されるということです。 @seealso 音楽用語集: @@ -289,13 +308,6 @@ B の後の F ダブル フラットは B よりも下に配置されます。@c @funindex \relative @funindex relative -@c DEPRECATED -@code{\relative} に対して @code{@var{startpitch}} が指定されていない場合、@c -@code{c'} であると見なされます。@c -しかしながら、これは使用を推奨されなくなったオプションであり、@c -将来のバージョンでは無くなるかもしれないので、@c -@code{@var{startpitch}} を指定しないことはお勧めできません。 - @node 臨時記号 @unnumberedsubsubsec 臨時記号 diff --git a/Documentation/ja/notation/rhythms.itely b/Documentation/ja/notation/rhythms.itely index 5e92d9d5ff..311a31aad6 100644 --- a/Documentation/ja/notation/rhythms.itely +++ b/Documentation/ja/notation/rhythms.itely @@ -195,29 +195,47 @@ @unnumberedsubsubsec 連符 @translationof Tuplets +@c 本項目のみ先に翻訳 2015-12-31 +@c 連符のコマンドが \times から \tuplet に変更されており、 +@c 従前のままの内容だと混乱をきたす可能性があるため。 + @cindex tuplets (連符) @cindex triplets (3 連符) -@funindex \times -@funindex times +@funindex \tuplet +@funindex tuplet -連符はその連符内のすべての音符の演奏時間に分数を掛け合わせる音楽表記によって@c -作られます: +連符は @code{\tuplet} を使った音楽表記から作られ、@c +音楽表記の速度に分数を掛け合わせます。 @example -\times @var{fraction} @{ @var{music} @} +\tuplet @var{fraction} @{ @var{music} @} @end example @noindent -@code{@var{music}} の演奏時間には分数 @code{@var{fraction}} が掛け合わされます。@c -分数の分母が音符の上または下に譜刻され、オプションで囲みが付きます。@c -最も一般的な連符は 3 連符であり、3 連符では 3 つの音符が音符 2 つ分の@c -演奏時間を持ちます。@c -そのため、3 連符で指定する分数は 2/3 です。 +分数 (@var{fraction}) の分子が音符の上または下に譜刻され、@c +オプションで囲みが付きます。@c +最も一般的な連符は 3 連符です。@c +( 3 つの音符が音符 2 つ分の演奏時間を持ちます。) -@lilypond[quote,verbatim,relative=2] -a2 \tuplet 3/2 { b4 b b } -c4 c \tuplet 3/2 { b4 a g } +@lilypond[quote,verbatim] +\relative { + a'2 \tuplet 3/2 { b4 4 4 } + c4 c \tuplet 3/2 { b4 a g } +} +@end lilypond + +@cindex 連符のグルーピング +@noindent +連符の長いパッセージを入力するとき、@c +各グループに別々の @code{\tuplet} コマンドを記述することは不便です。@c +音楽の前に一つの連符グループの長さを直接指定することで、@c +連符を自動的にグループ化することができます: + +@lilypond[quote,verbatim] +\relative { + g'2 r8 \tuplet 3/2 8 { cis16 d e e f g g f e } +} @end lilypond @cindex tuplet bracket placement (連符囲みの配置) @@ -229,8 +247,16 @@ c4 c \tuplet 3/2 { b4 a g } @funindex \tupletNeutral @funindex tupletNeutral -連符囲みは手動で譜の上または下に配置することができます --- @ref{Direction and placement} を参照してください。 +連符囲みは手動で譜の上または下に配置することができます: + +@lilypond[quote,verbatim] +\relative { + \tupletUp \tuplet 3/2 { c''8 d e } + \tupletNeutral \tuplet 3/2 { c8 d e } + \tupletDown \tuplet 3/2 { f,8 g a } + \tupletNeutral \tuplet 3/2 { f8 g a } +} +@end lilypond 連符はネストすることができます: @@ -292,6 +318,7 @@ c4 c \tuplet 3/2 { b4 a g } @rlearning{Tweaking methods} 記譜法リファレンス: +@ref{Direction and placement}, @ref{Time administration}, @ref{Scaling durations}, @ref{The tweak command}, @@ -305,20 +332,6 @@ c4 c \tuplet 3/2 { b4 a g } @rinternals{TupletNumber}, @rinternals{TimeScaledMusic}. -@cindex grace notes within tuplet brackets (連符囲み内の装飾小音符) - -@knownissues -譜の先頭に装飾小音符とそれに続く連符を配置する場合でない限り、@c -装飾を連符囲みの中に配置することができます。@c -この特殊な場合では、エラーを避けるためにその装飾小音符を -@code{\times} コマンドの前に置かなければなりません。 - -@cindex tempo marks within tuplet brackets (連符囲み内でのテンポ記号) - -@code{\tempo} コマンドを持つ楽曲の先頭で連符を使う場合、@c -@rlearning{音楽を保持するボイス} で説明されているように@c -その音楽を明示的に @code{\new Voice} ブロックの中に入れる必要があります。 - @node 演奏時間を変更する @unnumberedsubsubsec 演奏時間を変更する